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マイコプラズマ感染症に対して「LAMP法による測定」を開始しました。
マイコプラズマ感染症は非定型肺炎として感度の高い感染症です。
臨床的には、なかなか改善しない咳を中心とした感染症の中にマイコプラズマが感染しているケースがあります。
マイコプラズマの検査は「迅速法」や「ペア血清による血液検体にて測定する方法」それに専用培地を用いた「培養法」が行われています。当院でもこれらの検査を富士フィルム社製の機械を用いて測定する「最新の迅速検査法」も含めてご用意しております。
しかしマイコプラズマの迅速検査は、インフルエンザなどの迅速検査と比較して残念ながら感度が明らかに低く検査結果的には陰性であるも、その後のペア血清(PA法)にて陽性であるケースがしばしば認められます。
ペア血清法(特にPA法)は感度が高いのですが、急性期(発病2~7日)と回復期(2~3週)の検体を2回測定し、回復期の抗体価が急性期の結果の4倍(2管差)以上に上昇したとき、血清学的に有意とみなすため、診断率は良いのですが、回復期つまり病気が治ってきたときにも採血を要するので急性期の診断および治療には難渋します。
そこで今回、当院はマイコプラズマの検査として「LAMP法」による測定を開始しました。
これは専用器具で咽頭から採取した咽頭ぬぐい液の中に、「マイコプラズマの遺伝子(DNA)」がいないか直接みることができる方法で、マイコプラズマのDNA測定になるのため感度および特異度も従来法に比較して改善しております。
検査費用は、医療保険が3割負担の方ですと900円(診察費用など除く)ほどで実施できます。
検査結果も3-6日でわかりますので、治療にも反映可能と考えます。
マイコプラズマが気になるのだけどはっきりしない、マイコプラズマは気になるのだけど痛いので採血はしたくないなどマイコプラズマ感染症がご心配な患者様はどうかお気軽にご受診ください。