銀座しまだ内科クリニック

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銀座しまだ内科クリニック コラム

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マイコプラズマ感染症の迅速検査(陽性一致率82.1%)を開始しました。

昨年は久しぶりに成人のマイコプラズマ感染症、マイコプラズマ肺炎はかなり流行しましたが、今年は昨年よりさらに流行の兆しがあります。

昔からオリンピックイヤーにマイコプラズマ感染症は流行すると言われておりますが、本当にそうなのかもしれません。

 

当院では、血液採取によるマイコプラズマ抗体(PA)によりマイコプラズマ感染症を診断しておりました。マイコプラズマ検出感度は90%以上と考えられ非常に高感度の検査なのですが、血液の抗体反応をみるため結果にどうしても23日間を要してしまうとの問題がありました。

本日もマイコプラズマ抗体(PA)にて数名の陽性患者様を診断致しました。

ただし、その場で診断できずに検査から2-3日後になってしまうのが、どうしても歯がゆいところです。

そこで、多くの大規模病院はすでに行われておりますが当院でも咽頭ぬぐい液から迅速診断する迅速マイコプラズマ抗原キット クイックチェイサーMycoR(ミズホメディー)による迅速検査を開始しました。

下記をご参照ください。

 

EPSON MFP image

 

 

クイックチェイサーMycoRの検査反応時間は5-15分と迅速であり、状態の悪い患者様を長い間待合室でお待たせすることがありません。

また、最大の特徴が、マイコプラズマの検査で最も感度の良いと言われているマイコプラズマの遺伝子をPCRにて増幅させて検出するReal time PCR法と比較しても、陽性一致率82.1%と高感度であります。

いままでわたくしが病院勤務時にはマイコプラズマ迅速検査を当たり前のように通常行っていましたが、どうしても迅速検査は検出感度が低く(私見ですが検出感度60%台との印象です)、陰性と判定された患者様にて、追加で感度の高い血液でのマイコプラズマ抗体(PA)を測定すると陽性と結果がでることは珍しくありませんでした。

 

今回の迅速検査はPA法に迫る82.1%であれば、90%以上のPA法に比して検査に耐えうると判断し当院で採用致しました。

もちろん、クイックチェイサーMycoRにて陰性の患者様も必要時、血液での高感度のマイコプラズマ抗体(PA法)を測定しますのでご安心ください。ただし結果に23日かかることをご了承ください。

 

また、最近言われているマクロライド系抗生剤のマイコプラズマ耐性菌に対しても当院ではキノロン系抗生剤の投与も積極的に行っていますのでご安心ください。

 

これら検査や治療がみなさまのご健康な社会活動の一助になればと思います。

 

マイコプラズマ感染症、マイコプラズマ肺炎が疑われ患者様はどうかお気軽に受診ください。

受診の際は、感染対策としてのマスクの着用を忘れずにお願いいたします。