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前回コラムにて、体幹を意識した整体にてやせること、脂肪肝を改善することは可能なのか、3ケ月間小生自身が体験しましたのでその結果をご報告いたします。
【方法】
体幹を意識した整体つまりコア整体を週に1回60分間施行し、その他は食事や運動療法は変えずに行い以下の項目にて評価致しました。
主要評価項目:お腹の脂肪(腹囲)、増えつつある体重(BMI)、当院での「肝フィブロスキャン」を用いた脂肪肝を客観的に数値にて示すCAP値を主要評価項目とします。
副次項目:悪玉コレステロール (LDL-cho)、中性脂肪値 (TG)、2カ月間での血糖の評価値であるHbA1cを副次評価項目にいたしました。
【結果】
主要評価項目:腹囲は3.5㎝ほど減少、BMIは0.4減少し、体重は- 2.5kg減少し、肝フィブロスキャンでのCAP値は22 dB/m改善しました。
副次項目:悪玉コレステロール (LDL-cho)は4mg/dl改善し、中性脂肪値 (TG)は8 mg/dl改善しておりました。2カ月間での血糖の評価値HbA1cは前値も正常なのですが、正常範囲内ではありますが0.1 %減少しておりました。
【考察】
コア整体を週に1時間、合計3ケ月間施行することにより、脂肪肝および体重の減少を軽度ではありますが認めました。ただし、脂肪肝の減量目標である-3 kgには少々及びませんでしたので、現在、脂肪肝、痩身のためのコア整体としてβ版を水島先生と開発中であります。
また、今回感じられた点として受動的運動である整体のみでも多少脂肪肝や痩身効果を認めるものの、効果をより明瞭にするためには能動的運動である運動療法の必要性も改めて感じられました。
今回の評価対象として筋量の測定の重要性も感じられ、また肝と筋は密接にリンクしているため、より詳細な筋の評価として当院として高精度の体組成計であるインボディ770 (Inbody770)をご用意することにしました。納入まで1ケ月弱ほどお待ちください。
今回の予備的な研究を通して、コア整体で体幹をほぐし代謝を改善させた状態で多少の運動を行うことにより運動療法の最大効果が得られるのではと感じられました。
脂肪肝や肝障害を検診などにて指摘され、肝フィブロスキャンなどによる病態の評価および運動・食事療法、薬剤加療を含めての加療をご希望の方はどうぞお気軽に当院にご相談ください。