銀座しまだ内科クリニック

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銀座しまだ内科クリニック コラム

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脂肪肝に対する新たなる運動療法のご紹介  ~体幹を意識した寝たまま楽々ダイエット~ 

【背景】

脂肪肝、NASH、糖尿病、メタボリック シンドロームにとって食事・運動療法は治療の基盤となる大変需要なものです。

 

最近、食事療法は注目を集めており的確な情報も増え、以前よりは患者様もだいぶ取り組みやすくなっております。

 

一方、運動療法はまだまだ難渋していると言えます。

脂肪細胞はアディポネクチンなどをアディポカインと総称される生理活性物質を分泌することはわかっておりますが、最近の研究では筋肉もマイオカインと総称される様々な生理活性物質を分泌しており代謝に関わっていることが解明されてきました。

 

 

そのような背景もあり、最近は脂肪肝やメタボリックシンドロームに対する運動療法として散歩やウォーキングなどの有酸素運動のみでなく、階段歩行や屈伸、スクワットなどの筋を使ったストレス運動の重要性も指摘されております。

 

脂肪肝、NASHや糖尿病の専門的な研究会に参加していてわかってきたことは、はじめに屈伸、若い方はスクワットなどの筋肉を意識したストレス運動を行い良いマイオカインを分泌させた状態で、その後に散歩などの有酸素運動をすると効率的ではないかと考えられているようです。

 

当院でも脂肪肝の診断・加療を目的の大きな中心にしているため、運動療法の充実は図りたいのですが、実際、上記のように外来で指導をおこなってもなかなか実践できなかたり、実践されても腰や膝を痛めてしまうことも見受けられました。

 

【目的】

当院としては専門的に運動療法をサポートしてくれる協力施設の必要性を強く感じていました。

そのひとつの回答はすごく近くにありました。

当院のすぐ隣に体幹、筋運動を意識した整体、「銀座整骨院 カーサクラーレ」さんが当院とコラボして、主に運動療法面をサポートしていただけることになりました。

 

カーサクラーレのURLは以下をご利用ください。

http://www.casacurare.com

 

同院の院長である水島先生は腸腰筋などの体幹や骨盤などの筋肉のスペシャリストであります。また写真からもわかるようにとても穏やかな先生です。同院では男性は水島院長が、女性には女性スタッフが施術するとのことです。

体幹は自分でトレーニングしようとしても困難な筋肉であり、また下手に行ってしまうと故障の原因にもなりえます。施術しながら腰や膝など故障しないようにウォーキングするためにはどうしたら良いかなども丁寧にご対応いただけます。

 

水島先生は体幹や骨盤など普段なかなか使用できていな筋肉を刺激し目覚めさせ、また関節可動域の増加や整った体幹による正しい歩行をすることによりカロリーも以前より消費し、さらに筋での代謝も改善されることにより、これらが減量につながるのではと話されていました。

 

【方法】

さっそく先週、小生自身が同院を訪問し、体幹、骨盤さらに言えば脂肪肝、肥満、メタボを意識したコア整体をうけてきました。

はじめて整体を受けましたが、受動的な寝たままの状態にも関わらず、普段使用していない筋が進展、収縮しているのがわかりました。またテレビなどでよく芸能人の方が「痛い!痛い!」と言われていたので、痛いのは嫌だなと思っていたのですが実際は痛気持ちいいとの感覚でした。筋肉のコリをほぐすマッサージと違って、筋肉に刺激を与えるので痛みもわずかにはありますが、それよりも普段自分のなかでこんなところに筋肉があって、しかもこんなに拘縮していたのだとの新鮮な驚きがありました。

 

また、施術をうけるまでは意識していなかったのですが特に股関節領域の関節稼働域は施術前よりも明らかに増しているのは実感されました。

このままウォーキングをしたい気分になりましたが、残念ながら昼の時間を利用し施術していただいたので午後外来のためにクリニックにもどりました。

 

【結果】

少なくとも、専門の先生が腸腰筋などの体幹、骨盤を意識した筋肉を整えていただけるのですから受けなかった方がよかったとの悪い結果はでないと予測されます。

 

前向き研究として、まずは小生自身のn=1ですが、週に1度ほど施術をうけて自身で本当にやせるのか試してみます。

評価項目としては、最近良くないとは重々わかっていても出てきてしまうお腹の脂肪(腹囲)、増えつつある体重(BMI)、当院での「肝フィブロスキャン」を用いた脂肪肝程度 CAP値を主要評価項目にして、 増加してきている悪玉コレステロール (LDL-cho)や中性脂肪値 (TG)、2カ月間での血糖の評価値HbA1cを副次評価項目にしたいと思います。

これらの項目がどのように変化していくか経過を前向きに3ケ月間追ってみようと思います。

前向き研究の結果は後日、掲載させていただきます。

 

「カーサクラーレ」さんのHPに掲載されていますが、水島院長は痩せられたとのことです。拝見してみると朝食をサラダとヨーグルトにかえたとのバイアスもあります。

http://www.casacurare.com/coreseitai.html

 

学術論文的に言うとこのバイアスは無視できないため、今回の前向き研究ではコア整体を受けること以外は生活スタイルを一切かえずに行っていきたいと思います。

ハーゲンダッツのアイスも食べていきます。

 

それでも整体をうけているという精神的バイアスはかかると思いますが、プラセボや二重盲検(ダブルブラインド)は困難であり、まずは予備的な研究(preliminary study)として仕方ないかと考えました。

 

【考察】

脂肪肝、NASH、メタボリックシンドロームに対する運動療法のひとつとして腸腰筋などに体幹を整えつつ、関節可動域の拡大によるコア整体について記載させていただきました。

 

運動療法はとかく強い精神力や整った条件などを要し、実践や継続することが困難なことがしばしばあります。

今回の運動療法は、なにより寝たまま、楽々、ダイエットですので試してみる価値は十分にあるかと思います。

いろいろなご意見があると思いますが、また結果は追って報告させていただきます。

 

コア整体による脂肪肝の改善についての整体を希望される場合や気になる場合は、どうかお気軽にお声がけください。

 

皆様の健康で楽しい生活の一助になればと願っております。